花巻ロータリークラブ会長 (2020-2021)
チャールズ・ダーウィンが書いた「種の起源」の中に、「最も強い者が、生き残るのではなく、最も賢い者が、生き延びるわけでもなく、唯一生き残るのは、変化できる者である」 とあります。
これは氷河期を生き残った地上生物を研究したところ、寒さという問題をクリアし生き延びることが出来たのは、たえず自分の身を、外部に順応できるよう変化させた生物であったという事実からきています。
現在の社会は、情報技術の急速な進歩により、グローバリゼーションで世界中が繋がっておりました。今年度発生した新型コロナウイルス感染拡大を止めることが出来ず、パンデミックに至ったことで、世界各国で入国制限が開始されることとなり、世界経済の前提にあったグローバリゼーションが破壊されてしまいました。このパンデミックを契機として世界中でナショナリズムが発露し、無制限なグローバリゼーションの問題点が人類全体で意識されるようになりました。この様な変化に対応できるかどうかが、企業や個人の生き残りにかかわってきます。
2020-2012年度国際ロータリー会長ホルガー・クナーク氏は「ロータリーは機会の扉を開く」をテーマに掲げています。その中で「ロータリーは変わらなければなりませんし、必ず変わります」と言っております。この新型コロナウイルスが終息しない限り、ロータリー活動も今までのように出来ない可能性すら出てきています。どの様な運営に変えたら「奉仕の精神」を実現することが出来るかをメンバーの皆様と考えていく一年となると思います。
また、ホルガー・クナーク会長が推奨している戦略会議も開催しなければならないと考えております。これからの花巻ロータリークラブが、どの様に存続していくかの未来像を示していかなければならないと思います。現状の役員体制を考えたところ、会長・幹事の担い手が少なくなっている現状を真剣に考え、持続可能な活動を維持するための話し合いの場を設けなければならないと思います。歴代会長・幹事経験者で組織する戦略会議の立ち上げを行いたいと思います。
最後に今年度国際ロータリー第2520地区ガバナーに花巻南ロータリークラブの伊藤智仁君が就任します。花巻地区ロータリーメンバーとして、最大限の支援体制を敷いて協力していきたいと思います。
今年度は非常に難しく新しい運営を考えていく一年間になると思います。色々な変化が外部から内部から起こって来ます。それらの変化を受け入れ対応する能力は、花巻ロータリークラブのメンバーに備わっていると確信しています。皆様のご支援ご協力宜しくお願い申し上げます。
花巻ロータリークラブ会長:阿部 一郎